墓石は大阪でなければならない理由

大阪都構想というのが今話題になっていますね。それというのも大阪という土地が、行政体としても経済区としても居住環境としても、あらゆる面で東京都を凌駕しようかというほど巨大な街に膨れ上がってしまったことがあります。特に他の地方都市に比べて大阪が東京に似通っているのは、府の外から流入し定住しいる人口がどんどん増えつつあるという事です。我が家も父の代に大阪へ移って来ました。そこで気になってくるのが「お墓」の問題であり墓石の問題です。墓石は大阪でなければならない理由がそこにあります。

他県から大阪に移住してきた人たちのほとんどが「田舎」に先祖代々の墓所を持っており、盆暮れには帰省を兼ねてお墓詣りをしているわけです。つまり墓石は大阪でなく、郷里の田舎に存在しているわけですね。田舎に親戚が沢山いて、お墓を守ってくれる、管理をしてくれているというならまだしも、近年は核家族化がどんどん進み、田舎のお墓はほったらかし、というご家庭も多いのではないでしょうか。

墓石は大阪に無く、田舎のお墓で建てた、という「新・大阪人」の場合、何が一番問題になるかというと、年に多くて二度しかお参りできないということでしょう。最悪の場合、もう何年もほったらかしで、こちらで購入した小さな仏壇の位牌を拝むだけでお茶を濁している、という例が多いのではないでしょうか。これではいかに不信心な人でも、どうも落ち着かないでしょうし、先祖を敬う志ある方であれば、居ても立っても居られないのではないでしょうか。

墓石は大阪には建てていなくて、田舎に先祖代々のものがあるだけ、という場合、お墓を守る人が現地に居てくれなければ、これはどんどん荒れてしまいます。どんなに立派な上等な石で建ててあっても、放っておけば劣化し、刻んだ文字も判別できなくなってしまいます。これでは到底、御先祖様の正しい供養など望むべくもありません。これでいいのでしょうか。田舎のお墓がほったらかしでは、いくら大阪でお坊さんに仏壇を拝んでいただいても、何にもなりません。

しかし現実問題として仕事や学校が大阪にある以上、田舎と大阪の「二重生活」を余儀なくされてしまうというご家庭も多いでしょう。ご主人や奥様がお元気なうちはそれでも何とかなるかもしれません。しかしここで問題になってくるのが昨今の「高齢化社会」です。これに都市部の核家族化が拍車をかけ、やがては田舎のお墓も、参る人の無い無縁仏と化してしまう、という実例が、実は近年あとを絶たないのだそうです。だからこそ、大阪で暮らしていく以上、墓石は大阪に持って来る、墓石は大阪に建てるべきなのです。

 

墓石を大阪の参考情報  →  射場石利石材株式会社